NAOMI's Technologies

X線を捉える192個の眼

Multi CCD Detector方式 - 低価格・高性能の実現

可能な限り、多くのCCDカメラを配列させることで、一枚の精細な画像を得る。この手法を考えついたとしても、実際に手を動かし、図面を引く技術者は少ない。僅かなくるいもなく、同時に全てのカメラを同じように作動させる必要があるからだ。一見シンプルな方法だが、技術に通じた者であれば、乗り越えるべき課題の多さが容易に想像でき、他の手段を考えるだろう。
アールエフがこの方式にこだわったのは、低価格かつ“フルデジタル”のデジタルX線センサーをつくるため。汎用性の高いCCDカメラを応用することで、原価を抑え、かつ高解像度のレントゲン撮影が可能になった。

NAOMIは小さなCCDカメラの集合体

デジタルカメラも、アナログカメラも、写真を撮影する仕組みは基本的に同じ。レンズで光を集め、結んだ像を写真として記録する。レントゲン写真を撮影する場合も基本的な仕組みは他のカメラと同じ。デジタルX線センサーNAOMIでは、シンチレータを使って、X線を黄緑色の光(550nm)に変換し、CCDカメラで撮影している。

192 CCDs Structure

複数のカメラを使うことで、高解像度を実現

画像のきめ細やかさを表すのが解像度。デジタルX線センサーNAOMIは、単位面積あたりの解像度が高く、パソコンモニター上で画像を拡大しても、細部にわたる美しさを表現できる。

重なりあった部分を目印に、のりしろとして画をつなぎ合わせているため、ズレや隙間のない、一枚の写真に仕上がる。
(右の図は、Multi CCD Detector方式による撮影のイメージ)

隣り合ったCCDカメラどうしの距離を詰めることで、さらに、解像度の高い画像を取得できるのもMulti CCD Detector方式ならではの特長である。

画素ピッチ
NAOMI 70μmタイプ(写真左)
画素ピッチ 70μm
撮影エリア (CCD1個あたり) 44.0(H) × 33.0(V) mm
使用エリア 36.0(H) × 22.0(V) mm
NAOMI 33μmタイプ(写真右)
画素ピッチ 33μm
撮影エリア (CCD1個あたり) 31.0(H) × 23.0(V) mm
使用エリア 17.0(H) × 17.0(V) mm
画素ピッチ : 隣あった画素どうしの間隔のこと。数字が小さいほど、高精細な画像が得られる。

メンテナンスにも効率よく対応

デジタルX線センサーの命ともいえるのが、光を受けるパネル部分。多くの製品では、板状の大きなパネルを利用しているが、NAOMIでは、ユニット単位の構成になっているため部分的な交換が可能。万が一の故障や破損の場合にも、メンテナンス費用が大幅に抑えられる。

Multi CCD Detector 方式の応用

小さなCCDカメラの組合せで構成されるMulti CCD Detector方式は、ユニット数の増減により、用途に合わせてセンサーサイズを変更することができる。 立体的にユニットを組み合わせれば、3次元のレントゲン撮影も可能。(現在開発中:2010年完成予定)